個人で独立した【フリーランス美容師の確定申告】

独立しフリーランスとなると、向き合わなくてはならないのが『確定申告』ですよね。

美容室勤務で社員としてお給料を貰っていた時は毎年、年末調整という手続きをしていましたよね。

独立してフリーランスやサロンを開業するとその方法も変わりますので、こちらをご覧ください。

確定申告ってなに？

確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間の所得にかかる税金を計算して、翌年の2月16日～3月15日の間に税務署へ確定申告書と必要書類を提出して、申告・納税をする義務の事を言います。

確定申告が必要な人とは？

会社員や公務員などの「給与所得者」は年末調整を会社の経理が担当してくれるので、自身で直接確定申告を行う必要はありません。

一般的に確定申告が必要な例を挙げてみます。

(1)フリーランス・個人事業主などの自営業者

会社などに属していないフリーランスや個人事業主といった自営業者は、自身で仕事をし事業所得を得ています。そこから基礎控除や医療費控除などのを差し引いた所得額が納税対象になります。

(2)年金を受け取っている人

公的年金の受給額から、生命保険や扶養などの控除を差し引いた金額が所得とみなされ確定申告の必要があります。（公的年金などの年間収入金額が400万円以上の人は申告が必要となります。源泉徴収が行われている場合などは、確定申告の必要はありません。）

(3)不動産や株などで所得がある人

不動産の家賃収入、株取引で利益を得ている人も源泉徴収がされていない場合は所得が課税対象となります。（株式の所得は制度に則っての計算が必要だったり、該当するルールを徹底的に把握する必要があります。）

フリーランス美容師の私に確定申告する必要あるの？

確定申告がどんなものなのかは、ざっくり分かりましたよね！

ここまで記事を読んでくださっている中で、「わたしは確定申告をする必要があるの？」という疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

美容師さんの勤務形態別に見ていきたいと思います。

面借し・場所貸し美容師

席を貸し出していて、フリーランスの美容師さん募集している美容室も多いですよね。時間での契約や、月契約など様々な働き方があると思いますがその場合の多くが業務委託です。

正社員やパート、アルバイトなどの働きもありますが、注意が必要なのは「業務委託」の場合です。個人事業主となりますので個人でサロンを経営するのと同じく必ず確定申告が必要です。

また、シェアサロンなども同じですね。契約内容は様々で、売上の何％かを渡すパターンもあれば、毎月決まった固定費を支払うパターンもありますよね。シェアサロンであっても雇用形態が「業務委託」の場合は確定申告が必要です。

旦那様の扶養に入っている場合の確定申告は？

ご家族の扶養に入っている場合もありますよね。例えば、旦那様の扶養に入られている主婦の方で、フリーランスで美容師をする場合。

毎月継続して3.2万円以上の売上があった場合に、確定申告が必要になるということですね。

フリーランスで美容師の確定申告の種類とは？

『確定申告A』と『確定申告B』

確定申告書には2つの種類があることについて説明します。

 

『青色申告』と『白色申告』

フリーランス美容師の売上項目

フリーランス美容師として活動する場合、確定申告の際に、売上として報告しなければならない項目です。

施術売上とは、カットなどの施術で発生した売上のことです。
店販とは、ホームケア商品などが売れた際の売上です。
売掛とは、回数券やコース契約でまとめて料金をいただいている場合の売上です。エステサロンなどではよくありますが、美容室ではまだ多くない制度ですね。

フリーランス美容師の経費項目

フリーランス美容師が確定申告の際に、経費として報告しなければならない項目です。

などが挙げられます。シェサロン・面貸しなどで、契約で家賃や材料費を支払っている場合も領収書があれば計上できます。必ず、毎回領収書を貰い、全て保管しておきましょう。

 

その他の必要な領収書も、フリーランスになってからは税金の節約につながりますので、手間は増えますが、後から後悔することになっては遅いので、きちんと管理することをおすすめします。

フリーランス美容師にオススメの確定申告ソフト3選！

フリーランスとなった美容師の方が、確定申告する際には青色申告、白色申告どちらであっても帳簿の作成が必要です。

万が一、帳簿をつけ忘れていた！という場合は、手元にある領収書や銀行通帳などをもとに、事業の経費や売上を計算して帳簿を付ける必要があります。

とはいえ、帳簿をつけた事がない方に、今日から帳簿をつけてくださいと言われても、何から始めたら良いか分からないですよね。

そこで手軽に確定申告書が作成が出来るクラウド会計ソフトがオススメです！データなど全てインターネット上に保管されるため安心です。簿記の知識がなくても、簡単な入力で家計簿をつける様な感覚で管理することができます。

それではフリーランスとなった美容師の方にオススメの大手クラウド会計ソフト３社をご紹介いたします。

やよいのオンラインシリーズ

freee（フリー）

マネーフォワード クラウド確定申告

確定申告ができる会計ソフトはたくさんありますが、この3つがもっとも人気のある大手ソフトです。初めての方はこのあたりから選ばれると安心かと思います。無料でのお試し期間などもあるので、それぞれの使いやすさを試してみるのも良いと思いますよ。

まとめ

フリーランスとなった美容師の方、向けの確定申告の話を紹介しました。いかがでしたでしょうか？少し難しい部分もありましたよね。ですがお金に関係する重要な内容ですので、しっかりと勉強し、正しく申告・納税したいですね。

フリーランス美容師の確定申告まとめ

• 税務署に開業届の提出が必要
• 青色申告の場合事前申請が必要
• 年間所得38万円を超えると確定申告が必要
• 旦那様の扶養から外れる可能性
• 年間所得が38万円を超えているのに確定申告していないと無申告として罰則